top of page
  • ブラックFacebookのアイコン
  • Black Twitter Icon
検索

ウイルスは人間の敵か味方か


この本は結構読みやすく、ウイルスについて広く書かれていてよい。古いですけどね。

よく問題にされるウイルスは生物か無生物かの問題についても書かれています。

著者は生物だと言っていますが、どっちでもいいんじゃないかなと、私は思います。所詮、生物か無生物かって、そのカテゴリーを作ったのは人間ですからね。自然に人間の作ったカテゴリーはあてはまりません。そう言ってしまうと面白くないか。


ウイルスは、DNAかRNAしか持っていません。いわゆる情報だけの存在で、自分で自分を増やすことができないのです。


もう一つ、興味を引いたのが、ウイルスに対して人間は抗体を作りますが、みんなが抗体を持ってしまうと、ウイルスは増えることができなくなってしまいます。そこでウイルスには戦略があって、インフルエンザなどのRNAウイルスは変異しやすいんです。DNAは2本鎖になっているので、翻訳ミスが起こりにくいのですが、RNAは翻訳ミスが起こりやすい、翻訳ミスはほとんどがただのミスで終わり、増殖できない結果になりますが、山ほどミスをしていると、たまたまウイルスに対して好都合なミスが出てくるわけです。


変異種類には2種類あって、まず一つはドリフト、抗体はウイルス蛋白のアミノ酸の並び方を認識しているのですが、ウイルスがこのアミノ酸の一つを変えてしまう。変えてしまうと言っても偶然ですけどね。


もう一つは、シフトというものです。例えばA型インフルエンザウイルスは8本のRNAを持っています。そして違うタイプのインフルエンザウイルスが豚や水鳥と言った宿主の腸内で出会うと、RNAが混ざり合って、新しい8本の組み合わせを持ったウイルスができることがある。これは大きな変異で、いわゆる新型インフルエンザとかということになります。


今話題のコロナウイルスもRNAウイルスなんですね。当然、なくなることはないでしょう。変異しながら生き残ります。ウイルスに負けない体づくりをしましょう!

 
 
 

最新記事

すべて表示
夜尿

夜尿とは、 5歳以上で1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくものをいう。それは、夜間尿量と膀胱の大きさが重要になる。そして膀胱の大きさに比べて尿量が多い「多尿型」、尿量は普通だけれど膀胱が小さい「膀胱型」、その両方の「混合型」の3種類がある...

 
 
 
緑内障治療薬

交感神経非選択性刺激薬(ジピべフリン)ー線維柱帯路流出促進 β 遮断薬(チモロール・カルテオロール・ベキタロール・レボプノロール)ー房水産生抑制 α₁β 遮断薬(ニプラジロール)ー房水産生抑制+ぶどう膜強膜路流出促進 α₁ 遮断薬(ブナジソン)ーぶどう膜強膜路流出促進 α₁...

 
 
 
気管支拡張薬

気管支拡張薬には β ₂刺激薬、テオフィリン薬、抗コリン薬などがあるが、気管支平滑筋の異常収縮を改善させるために用いられる。主に気管支喘息とCOPDに用いられるが気道狭窄を伴う急性気管支炎や気管支拡張症の治療にも用いられる。...

 
 
 

Comments


bottom of page