ドライアイについて調べようと、標準眼科学ー医学書院を見てみると、シェーグレン症候群、トラコーマ、乾性角結膜炎、スチーブン・ジョンソン症候群など涙液減少によるドライアイしか載ってない!20年近く前の眼科学では古すぎました。
涙液が量的に正常か増加しているものについて知りたかったのに。
そこでインターネットで、最新の情報にあたってみました。
目の表面にある涙液は、層状になっていて、外側から油層、液層、ムチン層の3つの層がある。この3層の安定性が重要!
油層―これは字のままで油の層。涙の蒸発を防ぐ役割をしています。この油は、上下の瞼の縁にあるマイボーム腺から分泌されます。神経支配は、主に副交感神経=顔面神経の枝(交感神経、三叉神経=知覚、の繊維もあります)支配です。機械的刺激によっても分泌されるようです。
液層―これは、水なんですけども、目の表面の細胞を育てる栄養素や酸素、細菌や外敵から守る成分、紫外線から目を守るビタミンや抗酸化成分などがたくさん含まれています。
それから、分泌型ムチンが濃度勾配を持ちながら分布していて、水分をゲル状に保つと共に開瞼維持時の水分蒸発による液層の菲薄化に抵抗して、涙液層を安全に保つ働きを持ちます。分泌型ムチンは結膜の胚細胞から分泌されます。
涙液は上眼瞼の裏側にある主涙腺から分泌されます。マイボーム腺と同じ神経支配です。
ムチン層―角膜上皮細胞に膜型ムチンという形で発現している。
この3層が安定して保たれていればドライアイにはならないということです。
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