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ドライアイ2

itami-osteopathy

前回は、涙液層の安定性が重要であることを書きましたが、さらに三叉神経の知覚機能が重要であると言われています。

近視の治療であるレーシック手術を例に挙げるとわかりやすいと思います。

レーシック手術を受けるとドライを発症することがあります。

この手術がどういうものかというと、角膜をエキシマレーザーで削り、角膜のカーブを変えることによって屈折異常を矯正する手術方法の一つで、角膜をレーザー光線で削る前に角膜表面にフラップを作る方法を特にレーシックと呼びます。(フラップとは蓋みたいなものです)このフラップを作る際に神経が切断されます。術直後には、角膜内の神経線維束が90%消滅し、その再生には3~6か月かかると言われています。

角膜には三叉神経の神経線維が高密度に存在するため角膜知覚は非常に敏感であり、知覚刺激に伴う涙液の反射分泌は正常な涙液層の維持に欠かせません。

さらに瞬目回数も減少に伴い、マイボーム腺からの油分の分泌も減少するし、涙液層の伸展機会も減少します。

レーシック手術に伴うドライアイのケースでは、いかに三叉神経を再生させるかということで、手術ではないケースでも三叉神経の状態は重要です。

ちょっと脱線しますが、日本眼科医会のホームページにレーシックのデメリットが出ていて、僕は知らなかったので書いておきます。

レーシック術後には角膜が薄くなり変形するので、眼圧測定値が低めに出たり、時には眼圧の測定ができなくなることもあります。

レーシックの術後には眼圧が正確に測定できないため、緑内障になっても見逃されてしまう可能性があります。

レーシック術後には眼内レンズの度数を正確に計算できなくなります。白内障手術の際には、参考データとしてレーシック以前の目のデータと手術内容の記録が必要となります。

 
 
 

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