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パーキンソン病ーBraak仮説

パーキンソン病とは、αシヌクレインというタンパク質の蓄積により黒質線条体系に異常が起こり、伝達物質であるドーパミンが不足してしまう病気です。


症状としては振戦、無動、固縮、姿勢反射障害などの運動症状、便秘、起立性低血圧などの自律神経症状、レム期睡眠行動異常、うつ、アパシーなどの精神症状、睡眠障害、幻視、錯視、遂行機能障害などの認知症状といった多彩な症状があります。


異常なαシヌクレインはどこで作られるのか?当然、脳内で作られると考えられていました。しかし、このBraak仮説では腸管で作られたものが腸管自律神経より迷走神経を介して迷走神経背内側核、青斑核、黒質へと上行していくという説です。

もう一系統あって、嗅球から扁桃体、辺縁系より脳内に広がる系もあります。

単なる説だけではなく、証拠も挙がってきているようです。


慢性の便秘の人は、そうでない人より4倍パーキンソン病に罹りやすいらしく、腸内細菌叢が関係しているのではないかと研究されているようです。脳腸相関ですね。


腸の壁の炎症、外部からのバリアーとしての腸の働きと栄養吸収としての腸の働き調和、腸の免疫機能、抗生物質による腸内細菌への攻撃。


とにかく、腸が正常に働けているかは大事なようです!

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