多重迷走神経理論とは、このポリヴェ―ガル理論の日本語訳だったんですが、この理論の提唱者のポージェスさんの本があったので読んでみました。
この本では、ポージェスさんは、この理論を使って、自閉症児やPTSDの状態・症状の理解をしようとしています。
臨床家との対話形式になっていて、何人も対話相手が変わっているので、何回も同じことを言っている場面があるので、理解しやすいのではないでしょうか。
この理論では、迷走神経を横隔膜を境にして分けるんですけど、横隔膜より上を支配している有髄の腹側迷走神経、下は無髄の背側迷走神経と呼ぶ。
無意識的に感じられる安心・安全があると腹側迷走神経が働いてる状態にあって、防御のために自律神経を使うことなく、健康・成長・回復に使うことができる。
PTSDでは生命的危機に遭ったことが問題になっていて、天災や事故や虐待など様々な原因があると思います。
事故に遭った人なんかは、大体横隔膜がおかしいし、地震の恐怖で横隔膜のシームがおかしくなるというのも聞いたことがあるし、哺乳類になって横隔膜より上で有髄の腹側迷走神経だ発達したのは、すごく意味のあることなんだろう。
横隔膜の治療をしたら自律神経の治療になるんかな、知らんけど。
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