優位半球の問題
内側あるいは外側にあらわれる攻撃性
凶悪あるいは暴力的な思考
軽蔑に敏感・軽度の妄想症
言葉が見つからない
聴覚処理ができない
読解困難
情緒不安定
劣位半球の問題
顔の表情の認識困難
音声イントネーションの解読困難
社会的能力の低下
一方か両側の問題
記憶力低下・健忘症
はっきりとした説明がつかない頭痛または腹痛
特別な理由もなく不安や恐怖心が生じる
感覚の異常・視覚または聴覚の歪み
既視感(デジャビュ)あるいは未視感(ジャメビュ)
空虚感あるいは混乱
宗教的あるいは道徳的没頭
過書字(強迫的に多くの字を書く傾向)
てんかん
錯覚は、非常にありふれた側頭葉の症状である
目の端に影や虫などが見える
物の大きさや形が変化して見える(街灯の柱が動物になって走り去るのを見た、あるいは絵の中の人物が動き出すのを見た、という患者がいる)
ブンブンという蜂の羽音や、ラジオもないのに電波障害のような音が聞こえる
臭気を感じる、あるいは口の中に変な味がする
皮膚の上を虫が這っている気がするなど、皮膚に異常な感覚がある
側頭葉の異常はかつて考えられていたよりもずっと高い頻度で起こっている。
上記の症状の多くは、本当は大半が生物学的なものであるのに、しばしば心理学的なものと見なされていた。側頭葉は両眼の後ろで、しかも、こめかみの奥という、脳の中でも非常にデリケートな場所にある。
その窪みの前の壁には鋭い骨の隆起(蝶形骨小翼)があるため、ちょっとした頭部外傷であっても、側頭葉の前方を傷つけることが多いのである。側頭葉は五つの面(前、後ろ、右、左、底)を持つ骨の窪みにすっぽりと入っているので、頭部をほぼどんな角度から殴られても損傷を受ける可能性がある。
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