カルシウムの摂取がいつも不足していると、副甲状腺ホルモンの分泌が絶えず起こり、骨のカルシウム含量は減少し、また血管や軟骨などの関節周囲組織、脳その他の神経組織などのいわゆる軟部組織、すなわち通常はカルシウムをほとんど含まない組織でのカルシウム含量が増加する。
軟部組織だけを見ているとカルシウム摂取過剰の結果ではないかと思われるが実はカルシウムが不足しているために副甲状腺ホルモンの分泌が増加して骨からカルシウムが動員された結果であって、逆説的であるからカルシウムパラドックスと言われる。
(神戸大学名誉教授 藤田拓男さんのHPより抜粋)
軟骨にカルシウムが入りすぎると変形性関節症、腎臓では腎臓結石、血管では動脈硬化。
他にも、カルシウムが悪さをする病気はたくさんある。
ただ単にカルシウムの摂取を増やしただけでは、解決しないような気はするが、何かのヒントにはなるような気がする。
Comments