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帯状疱疹後神経痛

itami-osteopathy

いわゆるよく聞くヘルペスには2つあります。

一つ目は、口唇ヘルペス、性器ヘルペスなどの原因になる単純ヘルペスです。

単純ヘルペスウイルス(HSV)が原因でできる水ぶくれを単純疱疹といい全身のどこにでもできます。

・唇(口唇ヘルペス)・歯茎、口の中(ヘルペス性歯肉口内炎)・耳、頭、顔面・胴体・腕・おしり・性器(性器ヘルペス)・陰部、肛門・足など

もう一つは、帯状疱疹の原因になる水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)です。帯状疱疹も全身のどこにでもできます。このVZVの初めての感染が水疱瘡です。その時のVZVが脳神経、脊髄の神経節に残存していて、それが再発して神経を逆行性に下降して皮膚に病変を作るのが帯状疱疹です。

この2つは親戚のようなウイルスなので似たようなところがあります。

・水ぶくれがでる・水ぶくれの場所に痛みかゆみが出る・うつる病気(感染症)である・原因ウイルスは体に一生住みついて治療しても再発する。

HSVでは神経痛が残ることはありませんが、VZVの再活性化では神経痛を残すことがあります。それが帯状疱疹後神経痛です。

それは再活性化の時のHSVとVZVの挙動の違いにあるという考え方があります。

HSVは神経線維の中を下降して神経終末で増殖し、その部分の皮膚に散在性の病変を作るのに対し、VZVは神経線維束に沿って神経束を傷害しながら下降し、その神経束の支配領域で帯状疱疹を発症する。

HSVは神経線維束を傷害しないため患者はむしろ痛みに鈍感になるが、VZVでは神経線維束が損傷するので、それが帯状疱疹に伴う疼痛の1つの原因であると考えられます。

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