全身のほぼすべての細胞で、概日時計が刻まれている。
各細胞の中で、clock,Bmal1,Per,Cryなどの遺伝子が作るたんぱく質の量が周期的に増減しているらしいのですが、その周期が概ね24時間なのです。
その仕組みは、説明すると時間がかかる、いや、難しいので説明できませんが、細胞1個1個が時計を持っているのです。
視交叉上核の概日時計と何が違うかというと、視交叉上核以外の細胞の概日時計は外部に取り出すと、しだいに減弱してしまう。しかし視交叉上核の細胞は永遠に時間を刻み続けます。だから、視交叉上核の時計が親時計でその他の細胞の時計は親時計からの何らかの情報もらっている、交感神経とかいろいろあるみたいでよくわからない。
今では、皮膚細胞取り出して体内時計の計測ができるみたいです。
睡眠障害の話になりますが、概日リズム睡眠覚醒障害という障害の中には2種類あって、
1つは睡眠ー覚醒相後退障害
明け方にようやく寝付いて、昼頃に目を覚まし、重症型では昼夜逆転に陥ります。
もう1つが非24時間睡眠ー覚醒リズム障害
睡眠時間帯が毎日徐々に遅れます。一般人の有病者は不明ですが、不盲者の約20%、弱視者の10%で認められます。
この2種類の障害で皮膚細胞を取り出して、末梢時計のリズムを計ってみると、なぜか非24時間睡眠覚醒障害の方だけが、1日の時間が長くなってるようです。時間が長いほど難治になる傾向があるようです。
睡眠覚醒相後退障害の方は正常な睡眠の人と同じリズムになっている。
なぜ、リズムに異常がないのか?また調べてみることにします。
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