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概日時計としての脈絡叢

概日リズムについてな何回か書きましたが、2018年3月に理化学研究所が発表した論文に面白いものがあったので紹介したいと思います。

私たちの細胞一つ一つにも概日リズムがあり、睡眠や覚醒、体温ホルモン分泌、代謝などにも概日リズムがあり、それをオーケストラの指揮者のように統御しているのが、我々哺乳類においては中枢時計であり、視床下部にある「視交叉上核」です。

そして脈絡叢とは、脳の側脳室・第3脳室・第4脳室、各脳室の天井部分にあり、脈絡叢上皮細胞は毛細血管の血管内皮細胞とともに血液脳関門を形成している。また脳脊髄液を産生し、脳室に分泌する重要な臓器です。


今回、理化学研究所はマウスを用いて、脈絡叢が中枢時計を司る視交叉上核よりも堅固な概日リズムを刻むということを発見しました。


視交叉上核の概日リズムは脈絡叢によって短周期になる一方、脈絡叢の概日リズムは視交叉上核によって周期に影響を受けないことが分かりました。これらの結果は、脈絡叢から視交叉上核へ内因性の同調シグナルが存在することを示しています。

脈絡叢時計が、脳脊髄液の循環を介して中枢時計に作用し、概日リズムを制御していることも分かったようです。物質の特定はできていないようですが。逆に視交叉上核は脳脊髄液を介さずに光シグナルを脈絡叢に伝えているようです。


やはり、脳室が正常で、脳脊髄液の循環が正常であることは大事なことなんだね。

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