top of page
  • ブラックFacebookのアイコン
  • Black Twitter Icon
検索

脂肪の吸収

脂肪の吸収は、結構難しく大変なのです。

消化管が栄養を吸収しやすい条件は、小さくて、水に溶けやすい、この2点です。

炭水化物やタンパク質は消化酵素で小さくすることができ、小さくなった糖やアミノ酸は水に溶けやすいので、簡単に吸収することができます。

油は水に溶けにくいのでいろいろな工夫がいるのです。


まず脂肪は、膵リパーゼに出会うのにひと苦労します。

水に溶けないので、油だけで塊を作ってしまい、表面積が小さくなり、リパーゼと接触しにくい。そこで胃の運動で強引に水と油を混ぜ合わせます。


次に、脂肪はリパーゼに分解されて小さくなったが、水に溶けることができません。

ここで重要になってくるのが、胆汁酸のミセル形成です。

胆汁酸は、ステロイド骨格を持つ分子で、肝臓から胆管へ排泄される時は、グリシンまたはタウリンと抱合し、抱合胆汁酸として排泄されます。そのため抱合胆汁酸は水に溶けやすい部分と溶けにくい部分を持ちます。

リパーゼに分解されたモノグリセライドや遊離脂肪酸は、胆汁酸の油の部分とくっついて胆汁酸を全身にまといます。そうすると水に溶けやすい部分が表面に出てくるので、吸収されやすくなります。


次に体の中の輸送になります。今度はアポ蛋白の中に入ります。こうして水との親和性を手に入れます。ちなみに、アポ蛋白に脂肪が結合したものはリポ蛋白になります。さらに腸上皮細胞から放出されるリポ蛋白をカイロミクロンといいます。


カイロミクロンになったのは良かったのですが、分子量が大きくなりすぎて、腸管の毛細血管に入ることができません。

なので、組織間液を漂い、リンパ液としてリンパ管に回収されます。そしてリンパ管を通って、最終的には、左静脈角から血流に合流します。


 
 
 

最新記事

すべて表示
母乳中の細菌

母乳中には、細菌が含まれており、母親から乳児に栄養と共に腸内細菌となる細菌を受け渡していることは、以前から知っていたが、その細菌がどこから来たものなのかは疑問のままだった。『あなたに体は9割が細菌』という本にその答えが書かれていたので、書き留めておく。 P244 ・・・消毒の精度を極限まで上げた採乳技術とDNA解析技術を使って調べたところ、献乳の際に見つかる細菌は、もとから母乳にいた細菌だった。赤

 
 
 
牛乳摂取による尿中や血中の女性ホルモン

本来、乳牛もヒトと同じように、出産した後に乳を出すのであるが、出産後40~50日で人工授精させられるので、妊娠中にも搾乳できるようになっている。 そして、妊娠期に搾乳された牛乳は、非妊娠の乳牛から搾乳された牛乳より、はるかに多くの女性ホルモンを含んでいる。 乳牛の妊娠期間は280日であるため妊娠牛からも多量に搾乳していることになる。 秦立強らは、牛乳を300ml摂取すると100ngの硫酸エストロン

 
 
 
思考が物質に変わる時

建物の足場のようにあなたの体のそれぞれの部位にしっかりとした構造を作り上げている微小管は実は数十年もの間、単なる細胞の構造の1つとしかみなされてこなかった。ところが、長い円柱状で内部が空洞の微小管は、ドラムのように敏感に共鳴し、またエネルギーフィールドからの信号を受け取れる...

 
 
 

コメント


bottom of page