検索

奇跡の脳


この本の著者、ジル・ボルト・テイラーは、神経解剖学者です。この人が、突然脳卒中になり、その時に自分に起きたことを詳細に、書き綴っています。脳卒中になった人がこんなに詳細に覚えていられるのかというくらい詳細に書かれています。

面白いのが、(面白いと言っては失礼ですが)ジルは左脳が壊れてしまったのです。右脳の世界を体験したのです。


左脳は境界をはっきりさせ、細部を見ます。この左脳が機能しなくなったので、自分を流体のように感じたようです。流体というのは英語で、フルイドです。やはりフルイドを感じているのは右脳なんですね。


SPECTでチベットの僧侶とフランシスコ会の修道女を被検者とした実験では、神との一体感を感じたときの脳の状態は、左脳の言語中枢の活動が減少し、次に左脳の後部頭頂回にある方向定位連合野の活動の減少がみられるようです。


だから、ジルも自身を流体のように感じ、宇宙と一つになった感覚を感じていたようです。

今では講演ができるぐらいに回復し、固体に戻っているようです。

神経の専門家が自分で体験しないと書けない良書です。

閲覧数:27回0件のコメント

最新記事

すべて表示

ここまで来た「あの世」の科学ー天外伺朗 前回紹介した「般若心経の科学」とかなりの部分でオーバーラップしている。 ボームの内蔵秩序やユングの集合的無意識の話が出てくるが、それらの原典を読むよりは、かなりかみ砕いて説明しているので、わかりやすくていいと思う。 「この世」のすべての生物、物質、精神、想念などが、たたみ込まれた、目に見えないもうひとつの宇宙の秩序 時間も空間も存在しない世界 全人類を結ぶ「

般若心経の科学ー天外伺朗 この本は、276文字の般若心経の解説書である。 理論物理学者、デビット・ボームの「ホログラフィー宇宙モデル」 心理学者、ユングの「集合的無意識」 「般若心経」 ホログラフィー宇宙モデルでは、目に見える物質的な宇宙を「明在系(explicate order)」、もう一つの目に見えない宇宙を「暗在系(implicate order)」と呼び、暗在系には明在系の全ての物質、精神

「癒す心治る力」、「ナチュラル・メディスン」とアンドリュー・ワイルの本は読んでいるが、なぜかこの本は持っていなかった。もしかしたら、読んだのかもしない(少なくとも本棚には並んでいない)。今回この本をいただいたので読んでみた。 アロパシー医学(現代医学)と代替医学について書かれていてオステオパシーもちょっとだけ出てくる。 「第4章―健康とは全体である」は興味深い。健康(haelth)の語源的意味は「