概日リズムというのがあります。1日は24時間ですが、概日なので人では、実際は24時間を超えた周期を持っています。このリズムを刻むのに重要なのが視交叉上核というところです。
朝日を浴びることで体の時計を合わせます。朝日を浴びることで視交叉上核に信号が行くのです。
目の網膜に第3の光感受細胞と言われるものが見つかっています。第3と呼ばれているのは、光感受細胞には杆状体細胞と錐状体細胞というのがあるからで、こちらは物を見るという時に必要なものです。網膜神経節細胞の2~3%にメラノプシン発現神経節細胞というのがあって、このメラノプシンというのが青色光感受性受容体です。今問題になっているブルーライトを感じるのです。
パソコン、スマホ、白色LED(主成分は青色)、これらの刺激が視神経を通って視交叉上核に伝えられます。本来なら太陽が出ている日中だけ刺激され信号が送られていたものが、四六時中、この信号が送られてしまいます。
睡眠に重要なホルモン、メラトニン、これは網膜の入力が網膜視床下部路を介して視交叉上核に伝えられ、その情報が脊髄に伝えられ頚部交感神経を介して松果体でのメラトニン合成と分泌を調節する。
寝る間際まで、スマホばかり見ていると、松果体からのメラトニンの分泌も減ってしまいますし、体のリズムも狂ってきてしまいます。
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