誰でも耳をすませば、笛の音のように聞こえる耳鳴りの音があって、それは脳が拾い上げる音ではなく、反対に脳から送られてくる音であり、内耳の蝸牛殻周辺でつくられる。病気としての耳鳴りは脳から送られてくるこの音のバランスが崩れた状態で、その音量が上がり過ぎてしまって、通常なら聞こえるはずの外部の音がかき消されてしまうものである。
とジョセフ・P・ピアスは言っている。
誰でも耳をすませば聞こえる音というのは、耳音響放射と言われるもので、ウェキペディアによると「静かな場所で脳から聞こえる単調な高音である。生理的耳鳴りともいう。」ということらしい。
もっと詳しく調べると、耳の中の蝸牛というところに有毛細胞というのがあって、内有毛細胞は、10~30本の有髄の求心性の神経線維が来ていて聴覚信号の伝達をしている。
外有毛細胞はというと、1本の無髄の求心性繊維と脳幹の上オリーブ核から遠心性神経線維の投射を受けており、基底膜振動の増幅に関与している。
この外有毛細胞が常に振動していて音を出している。
なぜこれを取り上げたかというと、治療中に静寂になると、サイレントかなと思っていたんですけど、耳鳴りがしてくるので何なんだろうと思っていたんですが、正常な体の機能なんだと思ったのと、耳鳴りの原因はわからないことも多く、血管性のものとか特定できるものもあるが、何か治療につながりそうなので書いておきました。
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