頭痛
- itami-osteopathy
- 2020年1月18日
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頭痛を訴える患者の80%以上が慢性頭痛で、その代表的なものが片頭痛と筋緊張性頭痛です。
片頭痛は血管性頭痛です。外頸動脈の分枝が腫れ上がって痛くなる。それには交感神経が関与します。後頭動脈、浅頭動脈、上眼窩動脈を圧迫すれば止まります。
筋緊張性頭痛は読んで字のごとく筋緊張によるものです。
それから三叉神経痛です。神経痛の特徴というのは、神経全体が発火しますから、一度発火した後だいたい30秒で神経伝達物質はなくなり、発作が止まる。そして、しばらく代謝が復活してくると、またバーン、バーンというのが神経痛です。
原因は動脈硬化した血管が三叉神経を圧迫するからです。顔神経なら顔面チック、聴神経なら耳鳴り、前庭神経ならめまいとなる。
見逃してはならないのがクモ膜下出血と脳腫瘍で、くも膜下出血は突発ピーク型の頭痛です。ガーンと突然頭が痛くなり、瞬時にしてピークに達する。
脳腫瘍の場合は、目覚め型の頭痛です。人間というのは寝ると脳圧が高くなり目覚めると下がるというリズムがあるので、頭が痛くて起きて、その後だんだん楽になる。
下垂体腫瘍は女性の場合は生理がなくなるので見つかりやすいですが、男性の場合は鞍隔膜が引っ張られての頭痛、次の段階は鞍隔膜が破れて頭痛が消失して、視神経を腫瘍が圧迫して視力・視野障害。
突発ピーク型頭痛と目覚め型頭痛の方は、まずは脳神経外科へどうぞ。
参考文献
・頭痛・めまい・しびれの臨床 医学書院
・症状から見た病態生理学 小学館
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