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人はなぜ治るのか

「癒す心治る力」、「ナチュラル・メディスン」とアンドリュー・ワイルの本は読んでいるが、なぜかこの本は持っていなかった。もしかしたら、読んだのかもしない(少なくとも本棚には並んでいない)。今回この本をいただいたので読んでみた。


アロパシー医学(現代医学)と代替医学について書かれていてオステオパシーもちょっとだけ出てくる。


「第4章―健康とは全体である」は興味深い。健康(haelth)の語源的意味は「全体」である。この言葉は"whole"(すべての)、"hole"(健全な)、"holy"(神聖な)などと同じアングロ・サクソン語に由来している。やはり,健全は全体性なのである。


それから、第19章プラシーボ反応には考えさせられた。アロパシー医学であれ、代替医学でさえ、自らの治療の正当性を訴えるために、プラシーボ反応は避けるべきものであり、プラシーボ反応で良くなっているわけではないと主張する。


だが、治癒というものはプラシーボ反応なしでは考えられないであろう。心が体に及ぼす影響であり、術者の心が患者の心を通して患者の体に影響するのか、それとも術者の心が患者の体に直接、影響を及ぼすのかは、わからないが、良くも悪くも影響を及ぼす。


この効果は、かなり大きい。まずできることは、私であれば、オステオパシーに全幅の信頼を置くことであり、患者から信頼されることであろう。プラシーボ反応は、人間の当然の反応なので、最大限に利用できるようにしていきたいと思う。

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