top of page
  • ブラックFacebookのアイコン
  • Black Twitter Icon
検索

乳酸は老廃物ではない

itami-osteopathy

生きているエネルギーは主として糖と脂肪から得られます。そして乳酸は糖からつくられます。

エネルギーはミトコンドリアが糖と脂肪を分解して作ってATPという形にして生み出しています。

ミトコンドリアが、ATPを糖と脂肪から生み出す反応の最後に酸素が必要になります。

糖を利用する途中でできるのが乳酸で、乳酸ができるのは糖が使われているからです(脂肪ではなく)。

グリコーゲン→ピルビン酸→乳酸

         ↓

       ミトコンドリア(クエン酸回路)

昔は、筋肉のところに酸素が不足すると解糖系で乳酸を作り、酸素があるとミトコンドリアに送られクエン酸回路に入ると言われていた。

そして、乳酸が溜まってくると酸性に傾いて筋肉疲労が起こると言われていた。

しかし、東大の八田秀雄教授は、生きている体の中で無酸素状態はあり得ないという。

無酸素状態の反応ではなく、酸素を使わない反応と考えた方がいいと言っています。

ミトコンドリアで処理できない分が乳酸になり、乳酸はまたエネルギー源として使われる。

他の研究では、速筋線維で作られた乳酸が遅筋線維で使われるというのもありました。

とにかく激しい運動をすると乳酸はたくさん作られるし、他の物質よりも分解されるのが遅く(30分くらいかかる)、血中にも出て測定しやすいので、乳酸は老廃物で疲労物質であるとなったようである。

今では逆に、筋肉からカリウムが漏れ出すことによる筋収縮の低下を防止する、血管新生、傷の修復促進、ミトコンドリア新生、遺伝子発現調節など、乳酸のプラス面がいろいろ見つかっているようです。

閲覧数:86回0件のコメント

最新記事

すべて表示

気管支拡張薬

気管支拡張薬には β ₂刺激薬、テオフィリン薬、抗コリン薬などがあるが、気管支平滑筋の異常収縮を改善させるために用いられる。主に気管支喘息とCOPDに用いられるが気道狭窄を伴う急性気管支炎や気管支拡張症の治療にも用いられる。...

唾液腺

唾液は独特な潤滑剤であり、抗菌性があり、消化作用をも兼ね備えた複雑な液体である。加えて刺激唾液は有力な緩衝材であり、プラーク中のバクテリアが生産する酸によって引き起こされるpHの変化を制御する、という重要な役割を果たしている。唾液腺腺房細胞は唾液にその特性を与える高分子を産...

注目されるリンパ管の機能

眼の毛様体から産生される房水はシュレム管という管から排出されて、眼圧の調節を受けるが、このシュレム管がリンパ管と似た性質を持つことが報告された。シュレム管の機能不全は老化と共に構造的に脆弱になるため、房水の排出機能の低下により眼圧が高くなって、視神経障害(緑内障)が発生し失...

Comments


bottom of page