近頃は、女性だけでなく、男性にも更年期障害があるということになっているらしい。ちなみに私の20年前の生理学の本には、男性には更年期障害はないとはっきり書かれてかかれています。そろそろ買い換えないとやばいかも。
女性の場合は、閉経があって、エストロゲンの減少で起こるとされるが、男性の場合はテストステロンです。
テストステロンの減少による症状は、性欲や認知機能、心理機能が著しい影響を受け、勃起不全、性欲減退、睡眠障害、気分が沈みがちになる、疲れやすい、筋力低下、内臓脂肪増加、骨がもろくなるなどがある。
症状のほとんどが、うつ病などの精神神経疾患と重なるところが多い。
治療としては、血中のテストステロン濃度を測って、ある一定まで下がっていると、ホルモン補充療法ということになるようです。
血中テストステロンとは、フリーのテストステロンで、全テストステロンの中の2%ほどです。後はアルブミン結合型が30~40%、性ホルモン結合型グロブリン結合型が50~60%になります。テストステロンはステロイドホルモンの一種であり、コレステロールから合成されるものですから、輸送にはタンパク質の船に乗せて運びます。それがアルブミンと性ホルモン結合型グロブリンです。コレステロールの輸送には、HDLやLDLが使われますよね。あれと同じです。
テストステロンは、視床下部→下垂体→精巣、GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)→LH(黄体化ホルモン)→精巣のLeydig細胞産生される。
テストステロンが少ないとGnRHの分泌が増えるというフィードバックループで調節されています。
オステオパシー的に言うと、鞍隔膜や骨盤隔膜をチェックしてみると面白いのではないかと思っています。ホルモン注射は怖いからね~
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