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牛乳摂取による尿中や血中の女性ホルモン

本来、乳牛もヒトと同じように、出産した後に乳を出すのであるが、出産後40~50日で人工授精させられるので、妊娠中にも搾乳できるようになっている。


そして、妊娠期に搾乳された牛乳は、非妊娠の乳牛から搾乳された牛乳より、はるかに多くの女性ホルモンを含んでいる。


乳牛の妊娠期間は280日であるため妊娠牛からも多量に搾乳していることになる。


秦立強らは、牛乳を300ml摂取すると100ngの硫酸エストロンが体内に入るとしている。


思春期前の子供が1日に産生する女性ホルモン(エストラジオール)は、40~100ngであるため、1日に200mlの牛乳パック1本を飲めば、体内で生理的に作られている女性ホルモン量に匹敵する量を摂取することになる。


成人男性と思春期前小児に、早朝空腹時に市販牛乳600ml/m²単回摂取し、尿中排泄量および成人男性において血中性ホルモン濃度を経時的に測定した研究で、成人男性の結果は、牛乳摂取が血中エストロゲン、プロゲストロン濃度上昇に関与し、その結果ゴナドトロピン、テストステロンの分泌が抑制されたことを強く示唆している。また、牛乳摂取により尿中E₁、E₂、E₃、プレグナンジオール排泄量は有意に上昇し、特に小児ではE₁1日産生量に匹する尿中排泄が認められた。


つまり、牛乳を成人男性、思春期前小児が摂取した際、血液中や尿中に女性ホルモンが検出された。


初経発来には高濃度のエストロゲンが必要であるが、乳房発育は微量のエストロゲンの増加で誘発される。なので、初経発来には直接関与していないが、乳房発育には関与している可能性がある。女児の二次性徴は、乳房発育、陰毛、初経発来と進むので、間接的に関与している可能性がある。


牛乳の摂取は、女児では初経発来の早期化、男児では環境ホルモンの女性ホルモン作用による精子数の現象が問題視されているなかで影響があるのではないか。


昨今では、中学校での給食の提供も増えており、私の居住地でも調べてみると牛乳が毎日提供されている。今までよりも確実に中学生が牛乳を多く摂取している。


参考文献

牛乳摂取量と思春期前小児の身体成熟との関連

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-21790576/21790576seika.pdf

 
 
 

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