思考が物質に変わる時
- itami-osteopathy
- 9月30日
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建物の足場のようにあなたの体のそれぞれの部位にしっかりとした構造を作り上げている微小管は実は数十年もの間、単なる細胞の構造の1つとしかみなされてこなかった。ところが、長い円柱状で内部が空洞の微小管は、ドラムのように敏感に共鳴し、またエネルギーフィールドからの信号を受け取れるようになっていることがわかった。<Orchestrated reduction of quantum coherence in brain microtubules: A model for consciousness>
微小管を通して伝わる信号は、体の複雑な構造を作り上げている何兆個もの細胞間の調整を促しているのだ。
アルベルト・アインシュタインは、エネルギーと物質の関係を理解していた。彼の有名な公式E=mc²では、Eは「エネルギー」、mは「物質」を指しており、公式の=をはさんだ左右でバランスが取れている。アインシュタインは、「私たちが物質と呼んでいるものはエネルギーであり、その振動は感覚で捉えることができないほど周波数が低いだけだ。物質というものは実は存在しない」と書き残している。
脳波計にデルタ波の発生が見られるのは、人々が「無限の広がり」とつながった時だとされる。自分という個人が無限の空間に融合するような感覚、あるいはアルベルト・アインシュタインの言葉でいえば「分離された孤立感」がなくなり、すべてとひとつになる「神秘体験」が起こっているのだ。デルタ波が発生する時、細胞再生のためのテロメアの成長やGH値の上昇だけでなく、アミロイドβの塊をも脳内から消し去ってくれるという。つまり、生理学的に有益とされていることが起こる周波数に細胞が包まれていることになる。デルタ波が発生している状態では、自分にとって素晴らしい体験をしていると感じるだけでなく、肉体が丈夫になるエネルギーをも作り出していることになる。
誰でも足をくじいたり、靭帯を傷めてしまった経験があるだろうが、その際の修復に欠かせない軟骨細胞の研究が磁気フィールドを用いて行われた。そして、シータ波のちょうど中間あたり6.4ヘルツで人間の軟骨細胞が再生されることもわかった。これはまた、一般的な老化の原因とされる遊離基を中和する酸化防止剤の活動を促す。
アルファ波やベータ波といった脳内に走る電気的リズムは自然に心拍数と連動している。この脳と心臓の同期化は体内が生理的に一貫した状態になるといっそう促進される。この同期化には周囲や自分自身の持つ電磁場との相互作用が少なくとも部分的に関連している。心臓と脳の同期化は、適切な直感、創造性、あるいは行動を生み出す過程で重要である。
また細胞レベルでは、傷んだ細胞を治す際の共鳴現象により細胞同士がコミュニケーションを取っている。ウイルスから生体、さらにもっと規模を大きくした人類にも共鳴現象が起こっているのがわかる。もっと大規模に、地球全体にも共鳴現象は見られる。さらに太陽系、銀河、宇宙そのものも「天体の織り成す音楽」のように共鳴していることがわかる。無限に小さいものから想像できないほど大規模な範囲まで、物質による音楽は共鳴して鳴り響いている。
また、共鳴し合うのは似通ったシステム同士とは限らず、異なるシステムでもはるかに小さいシステムとの共鳴を見せる。私たちの肉体は脳内の松果体で地球と共鳴できるようになっており、その分子の30%は金属の性質を持つので磁気にも反応する。
『思考が物質に変わる時』 ドーソン・チャーチ


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