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カオスの自然学


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テオドール・シュベンク著「カオスの自然学」の紹介です。この装丁は、古いもので、現在は新装丁になっています。


fluidの性質について書かれた本で、この本では、fluidを流体と訳しています。液体について書かれているところと、気体について書かれているところがあるからです。元々、流体の方がメジャーな意味なんでしょうが、バイオダイナミクス的には、液とか液体と訳されることが多いです。


私として一番興味深いところは、流体の性質が人の臓器を形作るというところです(人に限ったことではありませんが)。このことをたくさんの絵や写真を使って紹介しています(絵や写真がないとまったくわからないでしょう)。


流体の性質が発生に関与するというところを以下に引用します。


流動する水によって生み出される器官が、姿をあらわすのはほんの一瞬で、すぐさま退いて目に見えぬものとなってしまう。生物器官の形態は一見、波動運動から生じて、水のもつさまざまな法則性を明らかにするように見えるが、物質的素材からなる具体的な形態へと変化するまでには、長い時間を要する。器官が形成されるときには、水流の高速度に相当するような急速な流れは見られないし、器官形成が完了する際にも、なんの特徴的な運動もおこらない。水中においては形態が一瞬のうちに出現・消滅するのに対して、生体器官においては徐々に形成され、変質してゆくのである。いうなれば一つの力の領域があって、それが器官を創造し造形しているようなものだ。


つまり、実際に流体の流れがあるというよりも、不可視の波動する力があるということだと思います。

良書です。興味のある方は是非お読みください。

 
 
 

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