top of page
  • ブラックFacebookのアイコン
  • Black Twitter Icon
検索

ドライアイ2

前回は、涙液層の安定性が重要であることを書きましたが、さらに三叉神経の知覚機能が重要であると言われています。

近視の治療であるレーシック手術を例に挙げるとわかりやすいと思います。

レーシック手術を受けるとドライを発症することがあります。

この手術がどういうものかというと、角膜をエキシマレーザーで削り、角膜のカーブを変えることによって屈折異常を矯正する手術方法の一つで、角膜をレーザー光線で削る前に角膜表面にフラップを作る方法を特にレーシックと呼びます。(フラップとは蓋みたいなものです)このフラップを作る際に神経が切断されます。術直後には、角膜内の神経線維束が90%消滅し、その再生には3~6か月かかると言われています。

角膜には三叉神経の神経線維が高密度に存在するため角膜知覚は非常に敏感であり、知覚刺激に伴う涙液の反射分泌は正常な涙液層の維持に欠かせません。

さらに瞬目回数も減少に伴い、マイボーム腺からの油分の分泌も減少するし、涙液層の伸展機会も減少します。

レーシック手術に伴うドライアイのケースでは、いかに三叉神経を再生させるかということで、手術ではないケースでも三叉神経の状態は重要です。

ちょっと脱線しますが、日本眼科医会のホームページにレーシックのデメリットが出ていて、僕は知らなかったので書いておきます。

レーシック術後には角膜が薄くなり変形するので、眼圧測定値が低めに出たり、時には眼圧の測定ができなくなることもあります。

レーシックの術後には眼圧が正確に測定できないため、緑内障になっても見逃されてしまう可能性があります。

レーシック術後には眼内レンズの度数を正確に計算できなくなります。白内障手術の際には、参考データとしてレーシック以前の目のデータと手術内容の記録が必要となります。

 
 
 

最新記事

すべて表示
牛乳摂取による尿中や血中の女性ホルモン

本来、乳牛もヒトと同じように、出産した後に乳を出すのであるが、出産後40~50日で人工授精させられるので、妊娠中にも搾乳できるようになっている。 そして、妊娠期に搾乳された牛乳は、非妊娠の乳牛から搾乳された牛乳より、はるかに多くの女性ホルモンを含んでいる。 乳牛の妊娠期間は280日であるため妊娠牛からも多量に搾乳していることになる。 秦立強らは、牛乳を300ml摂取すると100ngの硫酸エストロン

 
 
 
思考が物質に変わる時

建物の足場のようにあなたの体のそれぞれの部位にしっかりとした構造を作り上げている微小管は実は数十年もの間、単なる細胞の構造の1つとしかみなされてこなかった。ところが、長い円柱状で内部が空洞の微小管は、ドラムのように敏感に共鳴し、またエネルギーフィールドからの信号を受け取れる...

 
 
 
ポロヴェ―ガル理論とは①

一般的には、自律神経には2種類あり、闘争・逃走反応に関連する交感神経系と、「健康」、「成長」、「回復」に関連し、脳神経の1つである迷走神経を主とする副交感神経系であるとされる。 このような自律神経の定義づけの中で、交感神経と副交感神経が拮抗していることが暗示される。一組の対...

 
 
 
bottom of page