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自律神経から見たパーキンソン病

パーキンソン病とは、「振戦」と呼ばれるふるえ、筋肉が硬くなってこわばる「筋固縮」、動作が緩慢になり俊敏な動きができなくなる「寡動・無動」、体のバランスがとれずに転倒しやすくなる「姿勢反射障害」の四大症状が現れる病気です。


どのようにそのような症状が現れるのか?

人の体が思ったように動くためには、動かそうとする力と止めようとする力の微妙なバランスが必要です。線条体では体を動かそうとするドーパミンと体の動きを抑えようとするアセチルコリンの割合によって、そのバランスをコントロールしています。

パーキンソン病は、この線条体のドーパミンが減少することによりアセチルコリンが増加して、体を動かそうとする力と止めようとする力のバランスが崩れた時に起こります。


すなわち、ドーパミンが減って体を動かそうとする力が弱くなり、その一方ではアセチルコリンが増えて体を止めようとする力が強くなるために、自分から動こうとすることが極端に減り、ひどい場合にはほとんど動けなくなってしまうのです。

また、振戦は線条体の中の細かい運動の制御に関係している部分が障害された場合に起こると考えられています。


なぜ、ドーパミンは減少してしまうのか?

ドーパミンは、脳幹の中脳にある黒質で作られています。黒質は実際に黒く見える組織で、脳幹部の左右に二つ存在します。成人の脳は1000g以上ありますが、このうち黒質が占める重量は二つ合わせて1g程度しかありません。

黒質の神経細胞からはそれぞれ長い突起が出ていて、線条体とつながっています。その先から線条体に向かってドーパミンが分泌され、線条体の神経細胞にある受容体がそれを受け取り、運動指令を出していきます。

すなわち、黒質の神経細胞が変性をきたし、減少すると、黒質で産生されるドーパミンの絶対量が減って、線条体への供給量も不足していきます。そうして体を動かそうとする力が動きを抑えようとする力を下回るようになったとき、パーキンソン病が起こってくるわけです。

健康な人でも加齢に伴って神経細胞は少しずつ減少していきますが、パーキンソン病の場合、ドーパミンを作る黒質の神経細胞が普通の人より若いうちから減少し、脳の中のドーパミン量が少なくなります。一般にドーパミンの量がもとの20%以下に減少すると、パーキンソン病の症状が起こると言われています。


また、自律神経症状は、中脳の黒質以上の縫線核、青斑核と呼ばれる組織に変性が起こると出現することも分かっています。


自律神経症状の代表的なものの一つが、便秘です。治療薬として抗コリン薬を服用している場合、その副作用として便秘が生じることもあります。

起立性低血圧もよく見られる症状です。私たちが立ち上がる時、自律神経は足の血管を自動的に収縮させて、脳の血圧が低くならないように調整しています。血圧の自動的な調整がうまくいかなくなるため立ち上がった瞬間に血圧が急激に低下して、立ちくらみを起こすわけです。また、一般的に血圧が下がり、高血圧だった人は正常値を示すようになります。

この他、尿が出きらない排尿困難や頻尿、尿失禁などの排尿障害も比較的よくみられる症状です。体温の調節障害によって、手足は冷えやすくなり、脚にむくみがでることもあります。また体は汗をかかなくなる一方で、顔からはひどく汗が出て、脂ぎった脂顔になります。


安保徹によると、パーキンソン病は難病指定されている病気ですが、自律神経の乱れに起因する脳の血流障害が原因であり、自律神経のバランスを整えて脳の血流を改善させれば、現代医学では不可能とされている進行を食い止めることが出るのです。


なので、オステオパシーにできることはたくさんありそうです。

 
 
 

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